「きゃああああっ!!!!」
「れ、レイン!?」
「はぁっ…はぁっ………」
「レイン?どうしたんだい??」
「綺羅…っ、綺羅!!」
「!?」
レインは勢いよく綺羅に抱きついた。
微かにレインは震えていた。
「綺羅…っ、こ、怖い………」
「どうしたんだい?」
「怖い夢……みた」
「怖い、夢?」
「昔の事………」
「昔に何が?」
「殺されかけた」
「え?」
レインは少しずつだが自分の生い立ちを話してくれた。
その間もレインはずっと綺羅にしがみ付いていた。
「私は、生まれた時から両親や親戚に見捨てられてたんだ、眼の色が青と赤で親とも全然似てなくて化物って呼ばれてた…、あ、ある日…わ、たしは……両親や親戚を…」
また、レインが震え始めた
「いいよ、レイン。無理に話さなくて…」
「あ、あぁ…っ」
「俺が守るから………俺が、レインを」
今日はやけに素直なレインを綺羅は優しく抱きしめた。
「……」
「レイン?」
「…」
「寝ちゃった、か…おやすみ、レイン」

チュッ


綺羅はそっとレインに触れるだけのキスをした。