「じゃあ、依頼額はざっと…2000万円でいかがでしょうか」
「に、2000万円ですか…?」
「えぇ、人の命を二つも奪うんですよ?それ相応の金額でしょう?」
「そう、ですね…」
「あと、もし警察に事情聴取されたとしても俺達の事は内密にお願いしますね?」
「ご、ご承知しております…」
「綺羅、行くぞ」
「ちょっと待ってよ~、殺し方とか具体的に例を聞かないと…」
「殺し方ならお任せします。でも、真由子の殺し方は………」
「大丈夫ですよ、お腹に子供が居るんですよね?では、子供をご出産してからかご出産する前どちらがよろしいですか?」
「……っ、子供なら私が引き取ります」
「では、ご出産してから計画を開始いたします。」
「はい……」
女は少し顔を伏せた。
“人を殺す”事を頼んだのだから犯人の主犯格になってしまう。
そうなる自分が怖いのだろう。
「貴方の名前と夫の名前は?」
「私は、大谷真琴で、夫が大谷雄一です」
「じゃあ行くぞ、綺羅」
「はいはーい」
女を一人事務所に残し綺羅とレインは町へ出た。