事務所に戻ると綺羅は温かいコーヒーを入れてくれていた。
「ありがとう…」
「パーカーびしょ濡れだね」
「うん」
「寒いかい?」
「ううん」
「一先ず依頼は解決した。」
「大谷雄一の件は?」
「あぁ、あの二人には俺から航空機のチケットを渡してきた。」
「え!?」
「最初からこうするつもりの計画だったし、まぁ一応口座に2000万円は降り込んでもらったからさ」
「そうか…」
「ねぇ、旅行行かない?」
「はぁ?」
「俺達の愛の旅行だよ」
「………別にいいよ」
「ええええ!?い、い、い、いいの!?」
「たまにはな」
「ありがとぉおお!レインだぁいすきぃいいい!!」
「き、キモい!!」
「じゃあ早速何処行こうか!?」

こうして、なんでも屋は旅行することになりましたとさ。
一大依頼を解決したお祝いらしい。

綺羅の思いつきの行動にレインも呆れる一方だった。
そして読者様も…