「レイン、少し来てくれ」
「あ?」
「少し気になって調べたんだが…大谷真琴には前科があった」
「前科?」
「一回警察につかまっているんだ」
「何で?」
「脅迫及び殺人未遂」
「はぁっ!?」
「夫である雄一の殺害を目論み見事失敗。そして、親友であるはずの真由子を脅迫し殺害しようとしたが失敗。6年ほど服役してたみたいだよ」
「…私達はもしかするとヤバイ依頼を受けたな…」
「そうみたい」
「どうする?」
「んー……計画は当日に話そう。」
「あぁ、分かった」
「大丈夫、悪いようにはしないからさ」
「信じるその言葉」
「ありがとう、レイン愛してるよ~」
「死にたいのか?」
「もー、頑固だなぁレインわ」
「しつこいぞ!!」
レインは綺羅の背中を引っ叩いた。
「いだっ!!」
「とにかくだ!私はアイツらの監視に言ってくる。特に大谷真琴のな」
「わ、分かった…グハッ…!」
「大袈裟だ」
もう一回綺羅の背中を引っ叩くとレインは姿を消した。
「うっ…と、どめの一発…」
綺羅はヒリヒリ痛む背中をさすりながらデスクに戻った。