「どうするんだ!綺羅!!双方からの依頼だぞ!?」
「分かってるよ、でも俺達は黙って依頼をこなせばいいんだ」
「…っ」
「大丈夫、レイン。俺が何とかする」
「あぁ」
「俺が失敗したことってあったっけ?」
「ない」
「じゃあ信じれる?」
「あぁ…」
「うん、じゃあ……今日はお開きにしよう」
綺羅は優しくレインを抱き寄せた。
「うぐっ!!」
その刹那、綺羅のお腹に激痛が走った。
「調子こくな綺羅の分際で」
「…あ、相変わらず……レインの…っパンチは……なれな、い」
お腹を抱え苦痛に耐える綺羅。
「で?どうするんだ、綺羅」
「う~ん、まず、先に頼まれた大谷真琴の依頼から処理する。その次にあの二人の依頼。」
「でも、あの二人は殺されるんだろう?」
「うん」
「じゃあ、依頼をし金はいつもらうんだ」
「金なんて最初から大谷真琴に払ってもらうつもりだった。」
「まさか…っお前」
「そう、両者からの依頼はすでに把握済みだ」
「お前はまた自分勝手に…っ」
「ごめんごめん、今日来ることは分かっていたんだ。少しレインをからかいたくってね」
「ぶっ殺す」
「きゃーこわーい」
「…ハァッ、お前は本当に馬鹿だな」
「よく言われるよ」
「計画は念入りにね」
「はいはい」