「お前はええよ。
そうやって朝田さんの面倒見とったら、罪悪感を紛らわせるしな。

せやけど、里桜ちゃんはどないなんねん?

あの子、必死に一人で耐えてんねんで?

誰にも文句も言わんと、ほどんど寝てへん身体引き摺って、ちゃんと大学に来て授業受けてんねんで!」


キョウセイの瞳に動揺が見える。


さすがに里桜ちゃんの話はこたえるやろな…。


「お前、いつまでその状態続けんねん。

あの子をいつまで待たせんねん。

お前、あの子の純粋な気持ち、利用してへん?

里桜ちゃんは、お前の愛人でもキープでもあらへん!

ようそんなん出来んなあ。

お前がそない残酷なヤツやとは思わへんかったわ!」


俺は間髪入れずにまくしたてた。


もう、かなり熱くなっていた。


その時やった。