もう一度抱いて

私が高い声を上げたと同時に、キョウセイもせつなそうに顔をしかめた。


熱く結ばれた場所に、意識の全てが奪われていく。


ギシッとベッドの軋む音が鳴り始め、次第にそのリズムは速度を増していく。


動きを強めながら、キョウセイが指を絡ませて手を握ってくれる。


ひとつになれた感動に胸が震え、勝手に涙が滲んでしまう。


前の時の何倍も何倍も、感じている自分がいる。


それはきっと、私がキョウセイを好きだから。


そして、それと同じくらいキョウセイも思ってくれているから。


もしもこれから先、キョウセイに抱かれることがなかったとしても、ずっと覚えていられるくらいに。


どうかあなたでいっぱいに満たして欲しい。