永瀬を迎えての初ライブはなんだかスッキリしない終わり方だったけど、とりあえず前期試験に集中した。
それが終わるとすぐに、ペンションでのアルバイトが始まった。
これは単にアルバイトじゃなくて、バンドの強化合宿も兼ねていた。
すごく幸せな毎日だった。
永瀬とはよく二人で話をした。
永瀬が次第に俺に心を開いてくれていることもわかったし、嫌われてはいないんだと思えるようになった。
ある時、彼女が俺の髪をしばってくれて。
俺に赤いゴムをくれたんだ。
永瀬と同じものを持てることが、すごく嬉しかった。
長いペンションでの生活の中で、俺は自分には恋人がいるんだということをすっかり忘れてしまっていた。
そのせいか俺は、ぐっと永瀬に近づいてしまったような気がする。
雷が鳴る中抱きしめたり。
手を繋いで山を降りたり。
すごく心があたたかかった。
このまま時間が止まればいいのにと思った。
だけど、その後。
現実に引き戻された。
京香が、
ペンションに現れたんだ。
それが終わるとすぐに、ペンションでのアルバイトが始まった。
これは単にアルバイトじゃなくて、バンドの強化合宿も兼ねていた。
すごく幸せな毎日だった。
永瀬とはよく二人で話をした。
永瀬が次第に俺に心を開いてくれていることもわかったし、嫌われてはいないんだと思えるようになった。
ある時、彼女が俺の髪をしばってくれて。
俺に赤いゴムをくれたんだ。
永瀬と同じものを持てることが、すごく嬉しかった。
長いペンションでの生活の中で、俺は自分には恋人がいるんだということをすっかり忘れてしまっていた。
そのせいか俺は、ぐっと永瀬に近づいてしまったような気がする。
雷が鳴る中抱きしめたり。
手を繋いで山を降りたり。
すごく心があたたかかった。
このまま時間が止まればいいのにと思った。
だけど、その後。
現実に引き戻された。
京香が、
ペンションに現れたんだ。



