もう無我夢中だった。


ぐっと抱き寄せ、熱いキスを交わし続けた。


少しクセのある柔らかい髪に、何度も自分の指を通す。


初めて会った子なのに、いとおしくて。


このままこうしていたい。


出来ることなら、このままずっと…。


そう思った俺は、とんでもないことを口にしていた。


自分からこんな言葉が出て来るなんて、本当に驚いたけど。



この子の全てが欲しいって、



そう思ってしまったんだ…。