唇を重ねた途端、俺は心の底から驚いた。


なんていうか、この子の唇は…。


ものすごく…、柔らかいんだ。


頬に手を添えると、その頬もマシュマロのように柔らかい。


俺の左手が、その柔らかさを求めて、勝手にその子の身体のあちこちを這い回る。


すごい…。


なんなんだ、この子。


俺は、唇をなかなか離すことが出来なくて。


我を忘れてキスをし続けた。


やっとの思いで唇を離した時には、お互い息が上がっていて、なんだかワケがわからなくなっていた。


「な…にかな?今のは…」


そう聞く彼女の質問にも、「わかんない」と答えるしかなかった。


俺の心臓はドキドキしっぱなしで、もう目の前の女の子から目が離せなくなっていた。


間近で見るこの子は、すごく可愛くて。


見れば見るほど可愛くて…。


そう思ったら、もうどうしようもなくて。



また…、



唇を重ねた。