「碧…いいね、確かになんか坂下くんに、じゃなくて、碧にあってるね」


「そう?でもそれって当たり前じゃない?実際他の名前でもあってるって思うんじゃない?たぶん」


「そう…かな…あ、でもさ、碧って字みどりとも読むけどそれってなんか違う感じするもん」


「そう?」

そういいながら少しわからないような顔をしている

「うん、だからきっと碧は、あおいで良かったんだよ」


「そっか、ところでさくやのさくやって、どうかくの?」



「花を咲かすとかの咲くに夜だよ」



「へー、咲夜さ兄弟とかいる?」


「うん、まあ」


「俺さ、兄貴が1人いるんだけどさ、兄弟とかってさ普通何となく名前に繋がりがあるとかさ、親の名前に由来するとかさ…あるじゃん?」


なんだろ何となく表情に影をおとしてすねたように話している



「別に、それがすべてじゃないと思うけど…まあそう言うことは多いかもね」


「兄貴はさ親の名前に由来してるんだけど…俺はなにも関係ない名前何だよね…まあ別にそれがどうとかってわけではないんだけど…」



なんかものすごい気にしてるみたいだし…
とっても言いづらいけど…

可愛い

私は年下の坂下くんに可愛いと言う感情を最近よく抱く



「確かにちょっとは気になるかもしれないけどさ、うちなんて5人兄弟みんな名前全然違うよ?」


「え、多くない?すごい」


「まあ確かにちょっと多いかもね…て言うか、さっきからなにかいてんの?」


「明日提出の宿題…それより他の兄弟の名前教えてよ」


それよりって

まあいいけどさ
「上から、花月、昨夜、良、閑紀、嘉澄だよ」

今は…

「へー3男2女?」


「んにゃ、1男4女、ところで宿題家で集中しなくていいの?」


なおもカリカリ書いてる碧に訪ねる




「うん、ここのが集中できるし、てかすごいね誰が男?」

わからないところがあると眉間に皺寄せて頑張ってる顔が可愛くてそれ以上は宿題については触れないことにした

「嘉澄だよ」


「一番したの?」


「…うん…まあ」

「なんかみんな名前逆転してるね」


「あ、でもね漢字だとそうでもないの」

そういい
紙に書いてみせた


「確かに、発音は男っぽいのに書くとちゃんと女の子らしい、」



「でしょ?さて、そろそろご飯の準備するかな、坂下く、じゃなくて碧食べてく?」



なれなくてまた間違えた


「うんいただく、碧、碧、碧」



「碧?」

「ん、覚えてね」



…わけわかんない
けどでも

なんか
むしょうに嬉しかった


何となく碧の心の中に少し踏み込んだみたいで