いつまでたってもボケッとしている、海斗くんにアタシは我慢の限界がきた。



「もうっ!!海斗くん!!」



海斗くんの腕をガシッと掴み、歩きだす。向かう先は駅前のマクドナルド。



理由?理由はいたって簡単。アタシがマクドナルドの食べ物が大好きだから(笑)



アタシはオレンジジュースとポテト、海斗くんはコーヒーを頼み開いている席に着いた。



やっぱりファーストフード店のポテトは美味しい。この、しなっとしている所がたまらない!!



「で、なんで土曜日?」



思わず自分の世界に入ってしまったアタシに、海斗くんが問いかける。



実はというと、何秒間か海斗くんの存在をわすれてしまっていた。



「んー、話せば長くなるんだけど…聞く?」



そうは言ったものの、やっぱり人にものを頼むんだからちゃんと始めから話した方がいいよね?



「それならいらにい。」



海斗くんが何か言ってたみたいだけど、気にしない気にしない。人間、頼まれる時は理由知りたがるし。



うん、一から説明しようっ!!



「それがさー由佳がねっ!!あ、由佳ってのはウチの学校の友達なんだけどさっ──」



今回だけは、何がなんでも海斗くんに折れて貰わないと困るから!!



それに、いざというときは海斗くんを感情的にすればいいし。



海斗くんの本性の出し方も知ってるし、多分大丈夫っ!!



海斗くんは、アタシに付き合ってくれるはずっ!!