「分かればよし。」と言って、アタシの髪を軽くふきあげていった。



「今日はどんな感じにするの?」



ちなみに今のアタシの格好は、金髪に近い茶髪に腰に届くか届かないくらいのストレート。



はっきり言って、もんっの凄いギャル。今どき、こんなのはあまり流行らないってのは分かっていたけど…今までは彼氏に合わせていたからな。



だから、今回は真逆とまではいかないけど落ち着いた雰囲気にしたいなと思っている。



「少し、短くして髪色を落ち着かせたいんだ。」



「ふーん…。だったら、アッシュにモカブラウン入れていこっか?」



「空花ちゃんが言うんだったら、なんでもいい!!おまかせでっ☆」



「了解。ヤバイくらい可愛くするからねっ♪」



そう言って空花ちゃんは、ハサミを持ちアタシの髪を切って行った。



──変わるんだ。



落ちていく髪をみながら、あらためてそう思った。



そして、数時間後従業員の皆さんやお客さんが増えてきたころアタシのイメチェンが終わった。



「ジャジャーン!!南空花スペシャル♪かなり麗奈の雰囲気にあってると思うよっ♪」



「わぁーっ、ありがとうっ空花ちゃんっ!!パーマとか初めてかけたしっ!!」



空花ちゃんが作ってくれたヘアスタイルは、金髪よりもはるかに落ち着いた色で緩くパーマがかかっていた。



「麗奈にはストレートよりもパーマが似合うと思って。やっぱり正解だったし♪さすがアタシっ!!」



自画自賛している空花ちゃんだけど、自分を褒めるだけあって凄くウマい。