まだ、朝早いけど失礼を承知で電話をかける。



「あ、おはよう、空花ちゃん。朝早くにごめんなさい。」



《ん、麗奈?おはよ。大丈夫だよ、起きてたから。それよりなんかあった?》



「うん、あのね…今からお店行ってもいいかな?」



《急用?開店後じゃダメなの?》



「違うんだけど…一刻も早く自分を変えたいの。」



《…》



《分かった、いいよっ。だけど理由はちゃんと聞くから、覚悟しときなさいよ!!》



「ありがとっ空花ちゃんっ!!」



《いえいえ、じゃあ待ってる》



空花ちゃんは快く、アタシの我が儘を引き受けてくれた。



よかった…



電話を切り、駅から美容室に向かって歩きだす。



駅から空花ちゃんのお店まではそう遠くない。お店は白を基調色にした清潔感溢れる外観をしている。



この辺じゃ、少し有名な美容室。そこの時期オーナーが空花ちゃん。



今はお母さんがオーナーをしている。