俺の声に、振り返った麗奈の顔はかなりキレた感じ。眉間に皺よりすぎ。
「は?」
「麗奈も態度悪くね?」
「何、逆ギレ?」
「じゃねーし」
「だったら、何なわけ?感謝されても、キレられる筋合いねぇっつーの。」
「感謝してないわけじゃねぇよ。俺は、それが人にモノ頼む態度?って聞いてんの。」
「はぁ?意味分かんないし、自分がお礼するっつったんじゃん?」
「それは、ちゃんとするし。それでもさ、人に頼む態度ってもんあんだろ?俺はそれ言ってんの。」
「あーも、本気ウザイ!!」
俺に近づいた麗奈がしたこと?
俺の両肩に手置いて膝で蹴ったっぽいですね。何処って…
激痛…
「かーい?土曜日、付き合ってくれるんだよね?」
「ハハハ…」
「よしよし」と笑顔で、頷く麗奈は完璧な空花二号。
店内は静まり、ほとんどの客が俺と麗奈のことをかなり温度差がある目で見ている。
ヤバイ、完璧昔の自分出てた…
自分の鞄と周りの視線に気付いていないのか、気にしていないのか判らない麗奈の腕を掴み、足速に店を出る。
「え?ちょ、ちょっとー!?」
ハイ、後で聞きます。


