本気で何様のつもりなんだろうか?これは別にそこまで親しくも無い相手に対する態度か?



「麗奈が由佳にバカにされてもいいのっ!?」



全く構わないけど?



「かーいーとーくーんー!!」



はぁ…
でも、まぁ助けてもらったし…人としてお礼をするのは当然だよな。



「っつか、『海斗くん』て長いっ!!もう、カイでいいや。カイーお願いしますよー?」



「…」



絶対コイツおかしい!!これはどう頑張っても、人にものを頼む態度じゃないよ!!


しかも、俺一応歳上!!



「ねぇーってばぁ!!」



少なくなったオレンジジュースをブクブクしたって、俺は可愛いとか思わないから。



ここまで空花に似てると、もう見た目とか関係無い。


コイツは可愛くねぇ!!



「…麗奈が居なかったら、今飲んでるコーヒーも飲めてないのに…」



「…あ"」



「そっかー、カイは恩を仇で返す人だったんだー。空花ちゃんの弟なのに、人として問題アリだね。」



そこまで言うと、麗奈は自分の鞄を持ち席を立った。


「本当ガッカリ。」



そして最後にキメ台詞──


「…じゃねぇだろ、オイ。」