なるほど、麗奈と俺は姉どうしで繋がってたわけね。
光輝(コウキ)を一緒に世話してたのが麗奈なら、確かに初対面じゃない。
「…で、なんでアンタがそんなこと気にしてるわけ?」
「ん?…何となく。」
だって、麗奈と俺にどういう接点があるのか知りたかっただけだし。
「はぁ?何となくでアタシにそんなこと聞いたわけ!?どんだけ頭使ったと思ってんのよ!!」
たったコレだけのことで、「頭使った」とか言うなよ。バカ丸出しだぞ。
「そだ、麗奈の連絡先知ってる?知ってたら教えて欲しいんだけど。」
「流すなよっ!!…てか、やっぱり麗奈のこと気になってるんじゃなーいっ♪」
俺が麗奈の連絡先聞いただけで、テンションが上がった空花の存在自体がウザイ。
「だから違うって、助けてもらったからお礼するって約束したけど、連絡先知らねぇんだもん。」
「『だもん』だって、キモっ!!しかも年下の女の子に助けられたとかダサッ!!」
「いいから、連絡先教えろって」
本当にこの人ウザイよ。
「あ"?アンタ何様なの?それが人に頼む態度?学校で教師に何教わってんだよ、それでも学生か?」
学校の教師をバカにして、ろくに学校に行ってなかった空花にそんな事を語られたくないんだけど?
はぁ、
「教えて下さい。」
「つか、てめぇ!!なんだその溜め息はぁっ!?」
本当にウザイ…。
はぁ…


