金髪ロングって言われても…うちの家に出入りしてた空花の友達はほとんど金髪だったし、空花が元ヤンだから。
それにチビって言われても、俺自体がかなりデカイから俺からしたらほとんどの人間がチビになるし。
やっぱりコイツはバカだな。
「もっと他に特徴ないわけ?」
「うーん…そうねぇ…」
普段は人を睨む時かキレている時にしか寄せない眉間に皺を寄せて、一応ちゃんと考えてくれているらしい。
「あー、アタシが高二の時にデッカイお腹して遊びに来てたのが麗依だよっ!!子供生まれてからは、アンタがたまに世話してたでしょ!!」
あー…そーいえば、そんな憎たらしいヤツいたっけ?俺の部屋に勝手に入って来て、まだ小さい子供をいつも置いて空花の部屋で騒いでたヤツ!!
俺の部屋は幼稚園じゃねぇっつの。しかも、空花が子供出来たら、また俺に子供預けそうだ。
「それに、たまに妹も来てアンタと一緒に子供の世話してたじゃない。」
「妹って、麗奈?」
「そーそー、なんだ麗奈の事は覚えてるんだ?可愛いから覚えてたんでしょ?」
「違うし、昨日電車で助けてもらっただけ。今まで忘れてたよ。」
「そーいえば、昨日麗奈がうちに来たよ。カラーリングとパーマして帰ったのよ」
「へー、うちでしたんだ?」
「麗奈はうちの常連だからね」


