30分後―

…パスタでいいよね?
まぁ文句言ったら、一発殴らさせてもらうし。

『出来たよ。』
白夜を呼びにいって食事用のテーブルに向かった。

「…パスタ?」
『うん。』
「…本格的だな。」
『味は、保障できないけどね。』
「…いただきます。」
『どーぞ。………どう?』
「これ本当に苺が作ったのか?」
『うん。美味しくなかったの?』
「それの逆。めっちゃ美味い。」
『そぅ。よかった。』

それから私と白夜は、雑談していた。



「そろそろ帰るか。」
時計を見ると9時をまわっていた。

『…』
「苺どーした?」
『……しい……』
「え?何?」
『寂しい。』
「え?」
『白夜。』
「…何だ?」
『一緒に住んで?』

私はなぜか白夜の袖を引っ張って泣きながら言っていた。


別に白夜じゃなくても良かったんだ。
健ちゃんでも直ちゃんでも良かったんだ。でも、なぜか白夜がいいって思ったんだ。