『健ちゃん、そろそろ帰るね。』
「おう!気を付けろよ。……おい、白夜と來、苺に何かあったら…傷でもおわせたら容赦しないからな。」

「大丈夫ですよ。」
「俺たちが守りますから。」
『別に守られなくても自分の身は自分で守れるから。健ちゃんも心配しすぎ。私を誰だと思ってんの?(笑)』

私たち3人は、言いたいこと言って理事長室を出た。



…理事長室を出たのはいいんだけど……

…これは偶然なのかな?

…理事長室に戻りたいな…………

けど白夜と來は、殺気をめちゃくちゃ出してるし。
向こうは、気づいてこっちちに近づいてくるし。


「おい。」
…雷鬼の総長様登場!
そして私の前に来た。
…たぶん白夜と來に向かって行った言葉だと思う。目が合わなかったし。

「なんだよ。」
來は、殺気を出しながら言った。
「お前ら、俺らの族に入らねぇか?」

ドキッ!!!

白夜と來が雷鬼に入る?
そしたら私はどうなるんだろぅ。

もし雷鬼が黒龍に攻めてきたら
私はどうしたら……

私は不安でいっぱいだった。


けど白夜の一言で不安が一気に消えた。

「入るわけねぇだろ。俺たちには守らねぇといけない女が出来たんだ。」