私は、理事長室に入ってすぐにブレンドの紅茶を高級品って感じのティーカップに淹れた。
勿論、全員分。

「…俺の部屋に苺と直樹がここに居るのは分かる。けどなんで白夜と來が居るんだよ!」
『まぁまぁ健ちゃん、落ち着きたまえ。』
「これが落ち着いてられっかよ!」
『…健太、私は落ち着けって言ったよな?』
少し殺気を出して言ってみたり。

「……申し訳ありません、落ち着きます。」
「苺って容赦ないよなー。」
『あら、直ちゃんそれ誉めてるの?』
「誉め言葉に決まってんじゃん。」

…ドヤ顔で言われても反応に困るんだけど?

ってか白夜と來は私たちの会話についていけてないのか固まってるんですけど?
そろそろ本題に入ろうかな。

『…コホン』

私は、ひとつ咳払いをした。

すると皆は、真剣な顔で私を見た。

『えー。白夜と來に言っておきたい…教えておきたいことがあるの。』
「おい、苺それって…」
『健ちゃん大丈夫だよ。この二人には、言っておかないといけないの。』
「そうか。」

「で、俺たちに教えておきたいことって?」
白夜がやっと口を開いた。

『えっとね、それは私の事なの。』