着替えたあと、すぐにリビングにいく。



「あ、華ちゃん。」

リビングに入ってきた私を朝美さんが呼ぶ。


「華。これ、運んでくれる?それ終わったら、こっちもおねがい」

こくっ、と頷き雛に渡されたおかずやお皿をテーブルに運ぶ。

今さらだけど…

私は朝美さんや聖人さんにも声を出さない。

2人を信じていないわけじゃない。

ただいざ出そうとすると…恥ずかしいとか不安の気持ちがいっぱいになって声が出せなくなるのだ。

それを知っている朝美さんたちも「無理しなくていい。華ちゃんが言えるようになるまで私たちは待つから。」
そう言ってくれた。

正直嬉しい反面、申し訳なくも感じている。

だから…

早く朝美さんと聖人さんの前で話せるようになろう、そう考えている。