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───…
次の日。
俺は、待ち合わせ場所にいる。
いわゆるデートってやつか。
街行って、映画見て。
天野と、行きたかったな。
「────…夏音君!」
向こうから、手を振って近付いてくる杏里。
それが天野だったら、と思ってしまう。
「お待たせ。ごめんね?結構待った?」
「いや、今来たとこ。」
「…フフッ」
「なに、どしたの?」
杏里は、急に笑い出した。
「なんか、彼カノっぽいなぁと思って。」
“だって彼カノだろ?”
そう言えないのは、天野がちらつくから。
「…確かに。」
言葉なんて、いくらでも繕える。


