ガチャッ
バタンッ
俺は、いつもどうり部屋に入った。
「ただい────────…」
そこで目にしたのは、加藤センパイを押し倒している天野だった。
天野は、俺を見るなり言った。
「…夏音か。空気読めよ…。」
うわ、俺めっちゃ傷ついてるわ。
それでも顔に出さないよう、必死で耐える。
「ここ、女子進入禁止だぞ。」
「小林君だよね?今人気の。
ごめんねぇ。ちょっと出てってくれないかな?」
は、なんで俺がおまえらのために出てかなきゃなんないの。
「…ヘッドフォンしとく。布団かぶってる。
俺はここにいない。…OK?」
「ホラ、あんなやつ気にしないで。
センパイはオレと楽しも…?」
ヘッドフォンをつける前に聞いたのは、そんな言葉だった。


