「小林クンって、弓道部なんだってー!!」 「なにそれ!?ちょーかっこいいじゃん!!」 「誰よりもはやく朝練やってるらしいよ?」 「じゃあさ、明日見にいこ!!早めに起きてさ!」 「あ、それいい!!」 「じゃ、明日朝五時半に集合ね。」 いや、くんな。 朝練の邪魔。 俺は集中したいのに。 …いや。 どれだけギャラリーがいても集中しなければ。 俺は気ぶんを引き締め、寮に戻った。 だから、忘れていた。 俺の噂ばかりに気を取られ、もう一つの噂が出回っていることを、忘れていた。 その、噂とは。