ビクッ
またもや身体が勝手に反応する。
「図星、か…。」
そう言った天野の声には、殺気が含まれていた。
「ちょっと、行ってくる。」
どこかに出かけようとする天野。
「…待って!!先輩は、悪くないんだ。東悟先輩は…」
「この後に及んでまだ庇うか。」
「先輩は、見てただけで…先輩の友達が5人いたんだ。いつもはいないのに。
それで、話してたら飲み物こぼしちゃって…。上だけ服脱いだら、なんか、先輩の友達が…」
収まりかけていた震えが、また襲ってくる。
「もう、話さなくて良いから…。」
そう言って、天野は俺が寝るまでずっとそばにいてくれた。


