俺は必死に、薬を口に含む。
あのウワサは、津白が制圧してくれた。
結構がんばってくれたみたいだな。
ごめんな、津白。
ありがとう。
「小林君、平気…?」
「あぁ、大丈夫。」
天野にこの姿を見られていないことが、不幸中の幸いだな。
まだあのウワサを信じてるやつもいるけど、それはごく数人だ。
今では俺は、元通り。
でも、俺と天野はもう、元に戻れないのかもしれない。
少なくともあのウワサは、俺と天野に影響を与えた。
考えて見ろ、俺はなにも悪くない。
根も葉もない噂を立てられ、オマケに天野まで離れていった。
なんで俺は、わるくないのに、いろいろ失ったんだ?
取り戻したい。
そんな思いが、俺の足を天野の元へと引っ張っていった。


