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「えー、明日から夏休みなので、気を抜かないように。」
先生が言う。
そう、俺たちはもう、夏休みに入る。
高校生活最初の夏休み。
なのに。
天野とは、あれから顔を合わせていない。
お互い避けているんだと思う。
でも、天野が隣のクラスでよかった。
同じクラスだったら、ギクシャクしすぎてただろうし…。
にしても俺、どうしたらいいんだよ…。
俺と天野が使っていた寮部屋は、すでに天野が転校する前の状態に戻っている。
違うのは、天野の荷物があることだけ。
でもそこに、天野はいない。
俺の中でも、ぽっかりと穴が空いたようだった。
「────…くん、小林君!」
「………あ、ゴメン、なに?」
津白は俺を心配して、はなしかけてくれるようになった。
正直嬉しいが、今はそれどころじゃない。
「────…ッ、ハ…ハッ、」
それと、あれから発作がよく起こるようになった。
やはり無意識に、トラウマが出てくるのだろうか。
それともそういう体質になってしまったのか。
最近は、発作の薬は欠かせなくなっていた。


