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───…
「…あ、れ」
目を開けると、そこは俺の部屋だった。
確か俺は、街で倒れて────…
「気が、ついた?」
すぐ近くで声がした。
あ、思い出した。
津白に会って、倒れたんだ。
「わ、り…迷惑、かけたな。」
「ううん。
…これくらいしか、できないから。
それとも、わたしに介抱されるのは嫌だった?」
「そんなことない。
ありがとう、津白。」
そう言って、俺はほほえんで見せた。
「…やっぱり、小林君はずるい。
無意識でそう言うことするんだから。」
…俺、なにかしたっけ。
「…それで、なんで街に?」
「あ、いや…その」
「わかった、聞かない。
とりあえず落ち着いたみたいだから、私行くね。」
「ちょっと待って。」
「なに?」
「津白は…俺のウワサ、聞いただろ?」
「誰かが流したデマでしょ?
わたしは、小林君がそう言うことをする人じゃないってわかってるから。
まぁ、フられたけどね。」
「…ごめん。
それと、ここに運んだとき、天野は───…」
「いなかったよ。」
それを聞いて、あからさまにほっとする俺。
「…それじゃ、わたし行くね。」
「ああ、ありがとな。」
こうして津白は、部屋を出て行った。
扉が閉じる音と共に眠気が俺を襲い、俺はそのまま目を閉じた。


