[B L]だからスキって言ったのに



俺は、この天野の顔を見ると、胸がきゅーってなる。


ドクドクと早鐘を打つ心臓を聞きながら、あたりを探る。


弓道場で練習していた人は皆更衣室で着替えているから、今は俺達だけ。



俺は天野を、ギュッと抱き締めた。



「かっ…夏音!?/////////////」

「天野…すき、すきだ。

だいすきだ。

俺は、天野が大好きなんだ…!!」


俺は必死に“好き”と言った。




言わなければ

口に出さなければ、やがて天野への“好き”も見えなくなる気がして。




「夏音…?

ホントに、大丈夫なのか…?」


「天野…スキ。

ダイスキ。」


好き、と繰り返してから天野を離し、俺は更衣室に入った。