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「かーのん!」
「あ…っと、東悟先輩…」
あれから、スキンシップが激しくなったような…気がする。
それってやっぱり、そういうこと…なのか。
好かれてんのは嬉しいけど。
でも俺は天野が好きで。
でも東悟先輩にもドキドキするときもあるし。
もー、訳わかんねぇ!!
「今度、弓道部で合宿行くってよ!!」
そもそも、なんで先輩はフツーなんだよ!!
ちょっとは気にしてるそぶりくらいみせてくれてもいいだろ…!!?
…いや、問題はそこじゃない。
俺は、天野と先輩どっちを選ぶかって言われたら、どっちも選べない。
でも、天野は俺の恋人で、大好きな人だ。
それは、レンアイ的な意味での“好き”。
じゃあ、先輩は?
先輩への“好き”は、どんな“好き”?
「────…のん、夏音!」
「ひゃぃ!?」
「聞いてなかったろ~!!
って、ひゃぃってなんだ、ひゃぃって(笑)」
最悪だ…恥ず。
「ま、そういう夏音も可愛いけどな…?」
ゾクッ
耳元で、甘く囁かれる。
ぅわ、耳がジンジンする…!
こんな声、先輩だせんのか…!
「─────…夏音!」
「あ、天野…!」
よ、よかった…!
天野がきてくれなかったら、俺は…
…どうなってたんだろ?
「おっと、邪魔が入った。
そんじゃ、夏音!
合宿よろしく~!!」
先輩はそう言って、すたこらさっさとどこかへ行ってしまった。


