「…え、」 部屋に入った瞬間に、天野が俺を呼ぶ声がする。 なんかあったのか…? 「か、の………ッ夏音!!」 戸惑っていると、天野は俺を抱きしめた。 「天野…?」 さっきのこともあってか、天野の背中に手を回せない。 かわりにポツリと呟いた。 「夏音…! 良かった…!」 良かった? 何かあったのか? 「天野、なにかあったのか?」 俺がそう聞くと、天野は首を横に振った。 「夏音は…二年前、こんなにつらい思いをしたんだな。」 …? なんで二年前につながるんだ?