自分たちの部屋につく。俺は入るなり、ベットに突っ伏した。
(つかれた…)
「なぁ、夏音ってさ、あの先輩とどーゆー関係?」
いきなり天野が聞いてくる。
どうって…
「弓道部の先輩だけど。」
「ホントにそんだけ?部屋に行ったことあるんだろ?」
「あぁ、あるよ。」
「どれくらい?」
「んー。天野が来るちょい前までは、ほぼ毎日?」
東悟先輩は、俺の救いだった。
いろいろ相談にも乗ってくれたし、爽やかでイケメンだし、とても優しかった。
最近行ってなかったな…。
今日あたり行くのは急すぎるだろうか。
「…で、それがどうかした?」
「…別に。」
なんなんだよ。
この空気ツラいし。
「お、俺ちょっと。」
そう言って、俺は出て行こうとした。
しかし、天野に腕を捕まれる。
ガシッ
「あの先輩んとこ行くのか?」
「え、そうだけど?」
「何でだよ!!悩みならオレが聞くって!!」
「…っ天野には、話せない!」
オマエのことだからな!
「はぁ!?意味わかんね!」
「なんでそんな怒ってんの!?」
「…ッ…!」
天野が一瞬怯んだ隙に、俺は天野の腕を振り払った。
「わけわかんねぇ!!」
そう叫んで、俺は先輩の部屋に向かった。


