[B L]だからスキって言ったのに



ガチャッ




「残念だけど、オレ。」


「あ、と…東悟先輩」


最悪だ。

東悟先輩と天野を間違えるなんて…


「夏音、どうした?

天野君…だっけ、なんかあった?」


「よければ、相談してくれない?」


「先輩…」


先輩は、いつもそうだ。

優しいし、常に俺の相談に乗ってくれる。


けど、今回のことは流石に、すべて甘えてしまうわけにはいかなかった。


「ちょっと、天野と喧嘩して…

それで、自己嫌悪に入ってたとこです。」


そう言って、笑って見せた。


すると東悟先輩は、眉を下げる。


「オレじゃ相談相手にならない?」

「いや、そういうワケじゃないんですけど…

これはやっぱり、俺の問題で。

先輩に甘えてしまうわけにはいかないんです。

だから…」


「オレ的には甘えてほしいけどな。」

「すみません…」


シュン、とした俺の頭を、先輩はフワッと撫でた。

「じゃ、景気づけにどっか行くか!!」

「え、でも部活…」

「どーせ夏音は部活こないだろ?

なら、オレが出ても意味ないし。」

「意味ない?どういう…」

「ほら、早く着替えろって!!

今から出かけるぞ!」

「は、はぃ…」


こうして、なんだか半ば強引に、外に引きずり出されてしまった。