[B L]だからスキって言ったのに




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夏音が更衣室に入ったのを見届けた2人。


気まずい空気の中、先に切り出したのは天野だった。



「…先輩、知ってたんすか。」


「なにが?」


「オレと夏音が…」


「付き合ってること?」


「はい」


「知ってたに決まってんじゃん」


「…そうっすか。」
 


そしてまた、静寂が訪れた。


弓の、スパンッ、スパンッという音だけが響く。



口を開いたのは、東悟だった。




「俺、夏音のこと好きなんだよね。」


「なっ…!」


「だから俺、オマエが大ッ嫌いだ。」


「…ッそれは、宣戦布告ですか」


「好きなように取れよ。

ただ、オマエのポジションは絶対に奪う。

俺は夏音の恋人になる。

夏音を想い、想われる身になる。

…なにをしてもな。」




その言葉に、天野は絶句した。


自分の目的のためなら、何でもする。




(夏音と別れろって事かよ‥!!)






「いいぜ。

立ち向かってやる。

オレもオマエが大嫌いだ。」