「…馬鹿。
自分ばっか攻めるとこが、天野のよくないとこ。
…それに、天野の気持ちってヤキモチだろ。
…お、俺は、嬉し、かった…ょ。」
うおー、こんなんいうの、照れる!!
「か、夏音顔が…」
うるせぇ。
真っ赤なのは、承知の上だ。
「…天野、そんなに俺が好きなら、もっと欲張りになってよ。
俺がほしいって、杏里のとこに行かないでって、いってよ。」
俺だって、今回不安だったんだからな。
「…夏音が、欲しい。
あの女のトコになんか、行くな。
あの女の名前なんか、呼ぶな。」
まっすぐ目を見ながら言ってくる天野に、俺の心臓は爆発して。
