「夏音─────…
オマエ、ずっと二年前のこと、トラウマになってたのか…?」
「っあーそうだよ!!
俺は…っ二年前のこと、引きずって…!」
ふわっ
暖かい何かが、俺を包んだ。
「あ、まの…?」
それは、天野の香りで。
俺は天野に抱きしめられていた。
「夏音、ごめんな。」
「ホントだよ、バカっ…!」
「あの発作も、俺のせいだったのか…?」
「そうだよ…!
おまえが、急に俺の前からいなくなるからっ…
俺があの後、どれだけ寂しくて、怖かったか…!!!」
「ごめん、ごめんな、夏音。」
「…っぅ、ふ、ぅ…っ」
「よしよし、泣くな。」
子供扱いしやがって!!
「オレな、夏音。
二年前のキス…オマエが冗談でやったんだと思ってたんだ。」
「俺が冗談であんなこと…っ!!」
「悪かったと思ってる。
あのあと、オマエを突き飛ばしてから分かったんだ。
オマエが『ゴメン』って言って逃げ出したとき、オマエ泣きそうな顔してて。
だからオレ、あぁ夏音を傷つけたんだなって思った。」
「そんな罪悪感で俺のこと…っ!?」
「違う。
オレも二年前、夏音が好きだった。」


