「あまッ───────…ん」
天野は俺に、キスをした。
舌が、するりと入ってくる。
「…ん、ぅあっ、あ、ぁふ…」
俺の声だけが、部屋に響いた。
あれ?
なんか、風景がぼやける。
コレは、弓道場?
あ、俺壁に追い込まれて…
天野に
キスされてる?
これ…風邪の時か。
だから杏里が俺にキスしたとき、天野がダブったのか。
「…ふ、ぅ…あ、天野…。」
ゆっくりと唇を離す天野。
「なんで、こんなこと…」
天野は先輩が好きなんだろ?
あ、もしかして、発作を止めるために?
実際、止まったし。
「天野、ありがとな。」
「…っえ、」
「発作止めてくれて。」
「…ッ」
ばかだな、天野が俺を好きになるはずないだろ?
夢見すぎだっつの。
「…ッ夏音、ごめん!!」
天野は急に謝る。
「は、なにが?」
「俺───────────…


