「別に。 天野はあのあとすぐ寝たよ。」 そう言った俺の身体には、まだ花びらを散らしたような痕があって。 「…そっか。」 天野は悲しそうにほほえんだ。 「夏音、俺は本当にお前に何もしてないのか?」 ギョッとした。 「あ、あぁ。だから、すぐ寝たって。」 「…ホントに?」 「そうっていってんだろ。」 「じゃあ、その首のヤツ、誰がつけたの?」 首? 俺は手鏡を持ってきて、首もとに合わせた。