─────────
──────
───…
────────…ン。
…寝てた、のか。
あれから布団にくるまって、ベットの上でそのまま…寝たのか。
「今なんじ…」
「6時半。」
ガバッ
一気に目が覚めた。
1人部屋と化していたこの部屋が、いつの間にか2人部屋に戻っていて、天野がベットの上でPSPをいじってるのだから。
「…。」
「あ、わりぃ。勝手に入って怒ってる?」
「いや、べつに…」
俺は、やっとのことで口を開いた。
すると、天野はPSPをおいて言う。
「オレ、天野 竜哉-アマノ タツヤ-!久しぶり、夏音♪」
…は?
コイツ、なんでこんな平然としていられるんだよ。
オマエ、俺がコクった次の日から学校来なくて、そのまま転校してったんだぞ?
なんか、いうことねーのかよ。
例えば、告白の返事、とか。
────────────…そうか。
そういうことか。
もう気にしてないってか。
それとも忘れたか。
迷惑だから、なかったことにしたいのか。
この2年間、気にしてたのは俺だけだったのか。


