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───…
「…ん。」
朝、起きると手の痛みは無くなっていた。
(天野…?)
ガチャッ
「あ、夏音。」
天野が部屋に入ってきた。
「あ、天野…。」
おい。
こっちが動揺してどうすんだよ。
「あ、天野。オマエ今日、どこで寝てた?」
何聞いてんだ俺。
「あー…どこって、オレのベッドだけど。」
…え?
だって、昨日天野は、俺の上にいたじゃん。
なんでベッド?
あれは夢?
ふざけんな、夢なんかじゃない。
この、腕の跡は、夢なんかじゃない。
もしかして、寝てる間に寝ぼけてベッドに戻った?
そうだよな。
そうじゃなきゃ、こんな平然としてられないよな?
「あま…」
「あ、昨日は悪ぃな。運んでくれたんだろ?
…オマエのクラスのヤツに聞いたわ。」
あぁ、聞いたのか。
それで、昨日のことは思い出した?
そんなことを聞く勇気は、俺にはない。
「…なんで酒なんか飲んだの?」
代わりに、そんな言葉を吐き出した。


