「おまえは…先輩と、最後までしたのか?」
…は?
なんで先輩?
なんでそんな顔すんの?
べつに、天野が悲しくなる事なんて、一個も無いじゃん。
「なぁ…夏音はちゃんと拒んだのか?」
当たり前だろ?
言いたかったけど、のどを通るのは空気ばかりで、声帯は震えてくれなかった。
だって天野が、泣きそうな顔をするから。
だって天野が、真剣な目をするから。
「先輩と…ヤったんだろ?」
そう問いかけられたとき、やっと俺の声は働いてくれた。
「ち…違う」
しかしそれは、ひどく弱々しいモノだった。
「ウソだ、夏音は先輩とヤったんだろ?」
「違う…!俺は、先輩方に、舐められただけで…」
「どこを?」
「…その、せ、なか…とか、肩、とか、」
「他には?」
「ひゃっ!!おい天野、よせって!!」
天野は俺が言ったところを舐めだした。
背中、肩。
天野は舐め回していく。
「…言って。」
荒い息をする俺に、天野は低く甘い声で言った。
「ん…腹、と…腕、それと、む、胸…?」
「それだけ?」
「…う、うん。」


