「じゃんじゃん飲めよぉ!!」
…っておい、それ明らかに酒だろ。
「お、夏音ー。飲んでねぇじゃねぇか!!
飲め飲め!!」
いやいや、オマエ酔っぱらってるだろ。
俺はその誘いをやんわりと断り、隅の方で他のヤツの歌を聴いていた。
歌、ねぇ…
天野は、歌うまかったな。
俺が泣いてるとき、元気がでる歌を歌ってくれたっけ。
「こばやしくぅ~ん。」
「杏里ちゃん、別のグループだねぇ。」
「そうだね。」
…あ、しまった。
杏里のこと、完璧忘れてた。
「ウチらとぉ~、抜け出さない?」
「んー、悪くねぇけど、俺皆の歌聞いてたいし。」
「そっかぁ~、じゃあ、カラオケおわったら、ね?」
「おー。」
カラオケおわったら、なんだよ。
あぁ、地獄の前に帰りたい。


