また聞こえてきた、見知らぬ声。




何、これあたしの本当の声とか?




は、ありえない。




そんなことを考えてるあたしを置いて、椎名さんは1人喋っていた。




「…そうなんだ。あ、いや、いつも柳先生保健室に来て、武藤さんの様子とか見てるなーって思って…




武藤さんといる時、いつも柳先生は笑ってるから珍しいなって…」




珍しい?笑うことが?




和穂ならよく腹黒い笑み浮かべてるけど?




すると椎名さんの口から、あたしの知らなかった和穂の一面が知らされる。