じっと和穂の横顔を見つめる。




すると和穂は煙草を携帯灰皿に押し潰した。




「…おい、帰るぞ」




イスから立ち上がって、和穂はいきなりあたしの掛けていた布団をはいだ。




え、何!?




考える間も与えてもらえずに、気付けばあたしは和穂にお姫様抱っこされていた。




「ちょっと!下ろして!」




暴れて落ちようとしても、抱えられてる手に力を入れられ落ちそうにない。




そして和穂の口角は上がってる。




「薬飲まなかった罰だ。周りの奴らに注目されて恥ずかしい思いをして帰れ。それで許してやらなくもない」