あのね、和穂。




あんたに言いたいことたくさんあるんだよ?本当は。




あんたがいなかったら、きっとあたしは今1人だった。




あんたがあたしに生きてることを実感させてくれなかったら、きっとあたしは今も心は死んだままだった。




あんたがあたしに薬を飲めとかしつこく世話を焼かなかったら、きっとあたしのこの病気は悪化してた。




だからね?何が言いたいかって言うと…




「…あたしにはあんたが必要なの」




眠る和穂の頬を優しく撫でる。




あたしにはあんたがいないとダメなの。




あんたがいないとあたしは何もすることができない。




元の自分にも戻ることだって出来なかったんだから。




だからあたしの傍にいてね?




あんたが傍にいたらあたし、変われる気がするから。