甘い悪魔。





思いっきり和穂の腕を掴んで、持ち上げる。




抵抗する暇を与えないほど素早く。




「…ふざけんなよ、クソ悪魔!自分には迷惑かけろとか言っといて、自分のこととなると1人で背負おうとする。




あんたも結局他人に…あたしに迷惑かけないようにしてる!




矛盾してるって言ってんの!」




背負い投げするように、和穂をベッドへ投げる。




和穂はベッドへ倒れた。




「…いた、お前何…怒ってんだ、よ…」




熱のせいか、和穂はいつもより覇気がない。




言葉もゆっくりだし。