初 恋 線 上 。



あ、朝だ…


「よし‼いくぞぉぉ‼」
鏡の前で笑ってみる。

今日までで、初恋は終わりにしよう。











「りょー、おはよーっす☆」
あれ、大丈夫かな…

「おはよっす」
そういって笑う君。

よし、出だしは順調っっっ

「ねぇ、りょー。」

「何かね?」

「彼女って誰なのぉ?」
よし、フレンドリーに聞けた‼


「ぇ…っと。ハル。」





「そっかー。」

ハルちゃんっていうのはね、
優しい子でバスケ部マネなんだ。
私も知ってるよ、私の友達だもん。




「おめでとッ!」
と言って私は走った。
「先に行くねー」って言いながら。

さいあくだ、涙が止まらない。
ハルちゃんなんて…
太刀打ちできないよ。

完璧すぎて、きっとお似合いなんだろな…

そんなことを思っていた。








私が走り出した時、
りょーの顔は笑ってなかった。
悲しそうな顔だった。


あの顔にはどんな意味があるの_________?