初 恋 線 上 。





「おい、光希。」

「律‼なに?」

「相談があるんだ…」

ぁ、わかった。まいの事だな。
まいももうりょうなんてやめて
律と付き合えばみんな幸せなのになー
なんて思うね。

「そろそろ、告れば?」

「えっ?!」

「今日の帰り、2人にしてくれねぇか。」

「わかったー」

「さんきゅ!」

ありがとうがまた増えたなー
私は失恋確定だけどね。

律をいいな、と思っただけだよ?
だって今となっては黒歴史だもん。


みんなが幸せになればいーな

私には幸せになる資格がない。





「じゃ、帰るか‼」
と、律が言う。

「うち、寄るとこあるから2人で先に…」

「いや、私待つよ‼」

ぁ、めんどーになってきたぞ…

「今日おばさんの家に泊まるの‼ごめんねー」

「それなら仕方ないね…ばいばーいっ」

というわけで、今私は律と歩いている。
会話がないな…

あ、そろそろホームにつくなー。
「ぉい、まい…」

「はい!なに?」

「俺と…その…付き合ってほしい」

混乱した。え?わけわかんない。
律、私のこと…

え、でも私はりょーが好きで…
いや、りょーは過去の話か。
えーっとでもでもでも…


「僚太が、まだ好きか?」

「え…好きじゃない。」

「じゃあお試しでも構わない。」

「ちょっとだけでも俺の方向いてよ…」

悲しい顔しないで。
私はりょーを好きになるよ、多分。
それでいいのかな、

「今、心はいらない。」

「形だけでいいんだ。」

「……………………ぅん…」

私達は、付き合うことになった。