あたしはフロントのおじさんに声をかけた。
渼「あ、あの、すみません。」
おじ「どうされましたか?」
あたしは戸惑い気味に、地図の後ろに書いてあったことを言った。
渼「浜崎 空兎の娘の渼凪です…。」
するとおじさんが一瞬目を見開いたかと思うと、スッと優しい笑みになった。
おじ「おぉ。そうでしたか。お待ちしておりました。渼凪様。」
み、渼凪様!?
あたしは虹奈と顔を見合わせて目を見開いていた。
おじ「少々お待ち下さい。」
ーー2分後ーー
男1「お待たせしました、渼凪様。
此方にお越しください。」
渼「あ、はい。」
あたし達はおどおどしながらその男の人の後をついていった。

